説明:
- 室内機と室外機をつなぐパイプ、追加工事部材です。
- 一般的に配管と呼ばれます。
料金(税別):
- 2/3分 1mあたり ¥2,000
- 2/4分 1mあたり ¥3,000
※配管交換・追加に伴う電線、ドレンホースの不足分追加は料金に含まれます。
内容:
- エアコンの取付には必須の部材です。
- 家庭用エアコンでは仕様によって2/3分と2/4分の2種類があります。
- ※新品のエアコンには付属されていません。
長さの目安:
- 戸建てのベランダ床置き 3~4m
- 戸建ての2F→1F立ち下ろし 6~8m
- 賃貸住宅の室外機床置き 2~4m
- 賃貸住宅の室外機天井吊り 2~3m
- ご自身で計測される時は、室内機の設置場所の中心から室外機の設置場所右端までの実寸にプラス1m位を目安にして下さい。
注意:
- 引越の際などに「追加工事が高い」との苦情が非常に多いのですが、主にこの冷媒管交換が原因です。
まず、冷媒管の銅管は劣化すると硬化していまいます。(冷媒ガスを通した時点で硬化が始まっています。)
移設の際には運搬のために外した冷媒管を曲げ伸ばしをする関係上、ここに亀裂が発生してしまいガス漏れを引き起こすといったトラブルが多発しています。新しい冷媒管の場合は可能な限りお持ちの部材を再利用していますが、再利用に耐えれないと判断される際は交換をお勧めしております。(何年とか使用頻度とはあまり関係がありません。)
また、移設の場合は取外した場所と取付する場所の設置状況の違いから冷媒管が足りないといった問題も発生してしまうため交換が必要になります。(ユニオンという部材を使用して追加延長する事も可能ですが、接続部が太くなって見栄えが悪くなる事、さらに接続部が増えることでガス漏れを起こす危険も高まることから、基本的には丸々新品に交換をした方が安全です。)
交換を勧められた時は、理由をしっかり聞いて(実際に触ってどんな状態なのかを確認して)納得してから工事を依頼してください。
補足:
- 2/3分とか2/4分の意味が解りづらいと思います。読み方は「にぶさんぶ」「にぶよんぶ」と言います。
- エアコンの室内機と室外機は1つの円のような形で接続されています。この中に冷媒ガスが入っていますが、室外機側(コンプレッサー)で圧縮された液化ガス(高圧)が室内側(熱交換機)で蒸発する際に熱を吸収して気化ガス(低圧)として室外側に移動するためパイプの太さが違います。
- 高圧側は細管(家庭用では一般的に2分)、低圧側は太管(家庭用では3分か4分)の2本が1対として接続されています。このため2/3は「さんぶんのに」ではなく、「高圧管/低圧管」を意味する「にぶ/さんぶ」という事で最後に単位の「分」が記載されているのです。
- 尚、「分」の表現は業界ならではの呼称ですが、配管は1インチ管(内径約27mm)が基準値となりこれを8で割ったもの(約3mm)を1分管と呼ぶ関係上、内径が約6mmのものは「2分」、約9mmを「3分」、約12mmを「4分」と表現しています。